「早く」
という言葉を、最近3歳になったばかりの娘がよく口にすることに気づいた。
「早く取って」
「早くやって」
「早く食べたい」
「はーやーくー!」
こう言われると、とても嫌な気分になる。
何をそんなに急いでいるのだろう、と。
しかし、一週間前にふと気付いた。
着替えをさせている時に、自分の口から、何の意識もなく出た言葉が、
「早く、こっちおいで、着替えるよ。」
忙しい朝に、妻の口から出た言葉も、
「早く、もれちゃうよ、トイレ行くよ。」
本当に無意識のうちに使っていた、「早く」という言葉。
ああ、親が気付かないうちに多用していたんだなぁ、とようやく気付いた。
自分で気付いてからも、無意識に口から出てしまうことがあった。
「はやくっ……」
と、言葉に出してしまってから固まるということが、この一週間に何度あったか。
もうそれぐらい、自分自身「早く」と言ってしまうことが癖になってしまっているようだった。
共働きの我が家。なにかと時間制限がある生活。
朝は7時10分に家を出なくてはならない。
そのためには6時には起きなくてはならない。
保育園のお迎えは18時までに行かなくてはならない。
そのため私は17時半までに退勤しなくてはならない。
何とかして21時までにはみんなで寝たい。
読書時間を確保するためには3時に起きなくてはならない。
こういう生活を成り立たせるために、仕事ではやらないことを決めて早く帰るようにしていたが、職場と同じように、家でも娘の前でゆとりなく過ごしていたんだなあと反省。
あれもやらなきゃこれもやらなきゃと常に家でも考えてしまっている。
無意識のうちに何回娘に「早く」という言葉を浴びせたのだろう。そう考えると、恐ろしい。
「早く」と言わないようにしよう。
もう少しゆったりと暮らしたいもんだ。
大反省である。